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住宅エコポイント人気高まり〈省エネ住宅〉集中(**))

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住宅エコポイントの人気の高まりを受け、代表的な住宅断熱材のグラスウールが不足し、省エネ住宅の建設が大幅に遅れている。従来のほぼ2倍の国産断熱材の使用が義務付けられており、生産が追いつかないためだ。今年10月までの消費量は昨年1年分の生産量に相当し、約2万戸分のグラスウールが来春まで不足するとみられる。このまま建設の遅れが続けば、建築代金の支払いが延び、資金繰りに行き詰る工務店が増える恐れがあるとして、経済産業省と国土交通省も実態調査を始めた。

 住宅エコポイントの対象となる「次世代省エネ基準」は、従来のほぼ倍の国産グラスウールの使用を定めている。08年のリーマン・ショックで急減した国内の建築需要を刺激する狙いがあった。10年度上半期(4〜9月)の新設住宅の着工戸数は、前年同期比6.2%増の40万7895戸。エコポイントを申請した省エネ住宅は10月末で10万9445戸に上り、新築の省エネ住宅の比率は約1割から約4割に増加した。

 エコポイント人気によるグラスウール不足は、中小工務店の経営に影響が出始めている。国交省が先月実施した全国約1700の工務店を対象にした調査によると、「代金がもらえず年が越せない」「お客に工事が延びることを言い出せない」など建設の遅れや経営への不安を訴える声が上がっており、全体の約6〜7割が来年3月までの受注分に必要なグラスウールを確保できる見通しが立っていないという。

 経産省と硝子繊維協会の推計によると、今年1〜10月の住宅向けグラスウールの消費量は約10.9万トンで、同時期の生産量(約10.8万トン)を上回った。国産品は大手2社が全体の約8割を生産しているが、金融危機以降、住宅不況のあおりで大幅に減産。今回の需要急増には在庫と増産で対応しているが「受注残は約1カ月分あり、来春までは注文がさばけない」という。住宅向けの不足は推定約1万トン(硝子繊維協)で、標準的な省エネ住宅1戸で約500キロのグラスウールを使うため、約2万戸分に相当する。経産省はメーカーに対し、増産や輸入の検討、中小の工務店への供給に配慮するよう求める通達を出した。【新宮達】

■不況で減産から一転、注文殺到 

急激にグラスウールが不足した背景には、政府が住宅に断熱材を多く使うよう、金利や税制の優遇策を矢継ぎ早に打ち出したことがある。

 エコポイント以外にも、住宅金融支援機構の住宅ローンでは断熱材を多めに使うとローン金利の1%が優遇される。昨年始まった長期優良住宅は一般住宅よりも多くの税金が控除されるが、断熱材を多く使うのが条件だ。政府が推奨する省エネ型の住宅にするには、従来の住宅の約2倍の断熱材が必要になる。

つきましては、現在実施しています納期調整を今しばらく継続することとなりますので、事情をご理解の上 ご迷惑をおかけいたしますが ご協力を賜りますようお願い申し上げます。